トヨタ・モビリティ基金が支援するフィンランドのプロジェクトにおいて、ユバスキュラ市、Vireon社、Central Finland Mobility Foundationの3者が水素ステーションの建設と、フィンランド初となる燃料電池バスを公共交通として導入する社会実装試験を発表
2024.09.27
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)、フィンランド ユバスキュラ市とTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(以下「TGR-WRT」)は、カーボンニュートラルの達成と持続可能な社会の実現を目指し、現地社団法人Central Finland Mobility Foundation(以下「Cefmof」)を設立※し、活動を進めています。この度、以下の具体的な取り組みを発表しました。
※新法人Central Finland Mobility Foundation(Cefmof)設立のお知らせ
- ユバスキュラ市とCefmofが協力し、フィンランドで初めて燃料電池バス(FCバス)を公共交通として試験導入
- Vireon社(水素燃料補給会社(ノルウェー))と連携し、ユバスキュラ市で初となる水素ステーションを建設
2025年までにユバスキュラ市にFCバス5台を導入し、市の公共交通として同年7月から運用を開始します。この取り組みにより、フィンランドという寒冷地におけるFCバスの性能評価と、持続可能な都市交通の検証を同時に進めていく予定です。 また、フィンランド中央部に位置するユバスキュラ市に水素ステーションを設置することで、水素燃料の補給中継基地としての活用が期待されるとともに、新たなビジネス機会と新規雇用を創出し、地域経済の活性化とフィンランド全土における水素燃料輸送実現への貢献を目指していきます。
ティモ・コイヴィスト氏 (ユバスキュラ市長) ユバスキュラ市は、2030年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げています。この目標に向けた具体的なステップとして、市は、TGR-WRTおよびTMFと協力して、Cemofを設立しました。ユバスキュラ市で初となる水素ステーション建設とFCバスの導入は、この地域でのグリーン水素エコシステムの構築に向けた素晴らしいスタートを切るものです。
ペル・オイヴィンド・ヴォイエ氏 (Vireon社 マネージングディレクター) フィンランド中央部に位置するユバスキュラ市とCefmofの協力関係は、水素ステーションを建設する上での理想的な出発点となります。このプロジェクトは、ユバスキュラ市の再生可能エネルギーへの移行を強化するだけでなく、フィンランド全土での水素を利用した交通手段の道を開くものです。
新井春香氏 (Cefmof事務局長) 私たちは、グリーン水素を活用した様々なプロジェクトを通じてカーボンニュートラルを推進し、市民の方々に水素の可能性を体験してもらいながら、水素に関する意識を高めたいと考えています。本プロジェクトでは、都市交通を豊かにし、環境問題への取り組みを通じて、ユバスキュラ市の持続可能な解決策への移行を支援し、よりクリーンで健やかな都市環境や強靭な地域経済に貢献することを目指しています。
ユバスキュラ市 Webサイト https://www.jyvaskyla.fi/en Vireon社 Webサイト https://www.vireon.com Cefmof Webサイト https://cefmof.org/news/
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。 TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。
TMFは、幅広いプロジェクトを通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協議を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
参考資料