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トヨタ・モビリティ基金/「タテシナ会議」分科会、愛知県豊田市と共同で「未来のために、今できること 交通安全フォーラム」を開催

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(理事長:豊田章男、Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)が事務局を務める「タテシナ会議」分科会は、「FIA世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2024」を機に、愛知県豊田市において、11月4日に同市と共同で「未来のために、今できること 交通安全フォーラム」を開催しました。

本フォーラムでは、一人ひとりが、自分自身や大切な人の命を守るための交通安全の大切さについて、あらためて考えていただけるような機会として、様々な立場からの思いの共有やルールの周知、最新の事故防止に向けた体験プログラム等を実施し、350名を超える方々にご来場いただきました。

はじめに、特別講演として、愛知県立佐織特別支援学校教諭の則竹崇智氏より、ながらスマホによる運転の危険性、ルール遵守とマナー・モラル向上の大切さについて、2016年にご子息を亡くされたご遺族の立場からお話しいただきました。
続いて、警察庁交通局交通企画課課長補佐の西口諒一氏より、2024年11月1日施行の自転車の危険運転への罰則整備に関する道路交通法改正の説明を交え、自転車の安全な活用を呼びかける講演を行いました。

分科会からは、交通事故死傷者ゼロに向けた、技術とデータを活用した最新の取り組みを紹介し、展示・体験エリアでは、豊田市に実在する場所を再現した児童向けのバーチャルリアリティによる歩行時の危険疑似体験や、同市の事故多発交差点でのドライビングシミュレーター、運動脳力チェック、自転車運転シミュレーター等の展示やデモンストレーションを行い、お子様から高齢の方まで幅広く体験いただきました。

  • 豊田市交差点ドライビングシミュレーター・VR

    豊田市交差点ドライビングシミュレーター・VR

  • ヒヤリハット体験マップ

    ヒヤリハット体験マップ

  • 運動脳力チェック

    運動脳力チェック

また、豊田市は、市の交通安全施策として、歩行者優先を呼びかける啓発活動(「とまってくれてありがとう運動」)の紹介や、設置を進める押しボタン式横断者明示標識(製品名:「ぴかっとわたるくん」)のデモ機の展示等を行い、トヨタ自動車も、市と協力して進める自転車のヘルメット着用等に関する啓発を実施しました。

  • 豊田市とまってくれてありがとう運動

    豊田市とまってくれてありがとう運動

  • トヨタ自動車交通安全啓発パネル

    トヨタ自動車交通安全啓発パネル

<ご参考①> 則竹氏ご講演より抜粋

  • (敬太さんが)一宮の横断歩道を渡っている際、当時流行のスマホゲームをしながら運転していたトラック運転手に命を奪われました。
  • 3週間後の誕生日を楽しみにしていた、10月26日、彼の人生が突然終わってしまいました。あの日に戻れたら。そう思わない日はありません。色んな思いの8年間です。
  • ながらスマホ運転は絶対にしてはいけない。交通事故は「まさか」の気の緩みに潜んでいます。
  • まだ1年に2700人、一日に7人ずつくらいが交通事故で亡くなっています。
  • 何とかしていけないものか、そういう思いで様々な場所で講演をさせていただいております。
  • 私はこの講演の一回一回が敬太の供養に繋がる。そう思ってお話させていただいております。

<ご参考②> 「未来のために、今できること 交通安全フォーラム」概要

日時:2024年11月4日(月・祝振) 場所:愛知県豊田市 豊田産業文化センター
1)講演/発表:午後1時半~4時40分 (小ホール)
2)展示/体験:午前10時~午後6時 (多目的ホール)
主催:豊田市・TMF/「タテシナ会議」分科会 協力:トヨタ自動車

1)講演/発表

項目 内容 登壇者
はじめに 主催者挨拶 太田市長・TMF
特別講演① 「ながらスマホ運転は危険運転」 愛知県立佐織特別支援学校
教諭
則竹崇智氏
特別講演② 道路交通法改正(青切符導入等)と自転車の交通安全に向けて 警察庁交通局交通企画課
課長補佐
西口諒一氏
施策紹介 豊田市の交通安全施策紹介 豊田市交通安全防犯課 課長
菊池雄氏
活動紹介 タテシナ会議分科会の取り組み紹介 タテシナ分科会 各主管

2)展示/体験
【豊田市】
市の交通安全施策紹介/TAV交通死被害者の会パネル展
【「タテシナ会議」分科会】
豊田市危険地データベース、豊田市ヒヤリハット体験マップ、運転シミュレーター(土橋1丁目交差点)、児童向け危険体験歩行VR(井上小学校近辺)自転車シミュレーター、運転脳力チェック他
【トヨタ自動車】
自転車ヘルメット着用啓発他

「タテシナ会議」分科会は、2023年7月の発足以降、「交通事故死傷者ゼロの実現時期を少しでも早めること」を目標に掲げ、現在までに39の企業から約170名が参画し、クルマ・人・交通インフラの三側面(「三位一体」)から、政府・自治体や関係機関とも連携を図り、活動を推進しています。
引き続き、より実効性の高い施策の開発に取り組んでいくとともに、各組織との連携を深め、事故削減につながる新たな仕組みの社会実装に取り組んでまいります。

【動画】
たくさんの「ただいま」のために タテシナ会議分科会

【動画】
タテシナ会議 分科会活動について

企業の枠組みを超えた交通事故死傷者ゼロに向けた取り組み「タテシナ会議」の活動について|活動内容一覧|一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金 (toyotamobilityfoundation.jp)

タテシナ会議:毎年、交通安全に祈りを捧げる蓼科山聖光寺夏季大祭において自動車や関係する業界のトップ役員が一堂に会すことを受け、2019年に、交通事故死傷者ゼロの実現に向けて思いを共有し、協働するための場として初開催。2023年7月の開催時には、交通安全への想いと交通事故死傷者ゼロに向けた取り組みをさらに実効性のある活動にしていくため、児童や高齢者等交通弱者への支援や自転車・二輪車が絡む事故、海外での事故等の課題に焦点を当てた5分科会が発足。

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。
TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。

TMFは、幅広いプロジェクトを通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協議を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

参考資料

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