トヨタ・モビリティ基金とカナダのイノベーション組織「MaRS Discovery District」、全ての人の自由な移動に向けて取り組むイノベーター、起業家を支援するプログラム「Mobility Unlimited Hub」の第2期募集を開始
2025.05.02
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(理事長:豊田章男、Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)と、カナダ・トロントのイノベーション組織であるMaRS Discovery District※は、障がいの有無にかかわらず、すべての人が自由に移動できるインクルーシブな社会構築に向けて、イノベーターや起業家を支援するプログラム「Mobility Unlimited Hub」の第2期募集を開始しました。昨年から開始した第1期のスタートアップ企業への支援も継続し、より多くのソリューションを、必要とする人々に届けていきます。
※ MaRS Discovery District:カナダのイノベーター、起業家等が気候、健康、経済などの分野で最も困難な問題の解決を支援する北米最大規模の都市イノベーション推進組織であり、1,200を超えるベンチャー企業に支援を行い、カナダ及び世界各地で新しいソリューションの導入を促進しています。
「Mobility Unlimited Hub」では、多くの企業・大学機関などの関わりだけでなく、障がい者自身が主体的に関わる「Nothing about us without us」という考え方を元に、当事者の意見に基づき、ソリューションの開発支援を進めてきました。
第1期では7社のスタートアップ企業を選定し、それぞれが持つソリューションの実用化に向けて、マーケティング、資金調達や事業ネットワーク創出等、さまざまなノウハウの提供をしてきました。これらを通じ、新たなパートナーシップ獲得や製品の発売開始、グローバル市場への進出、資金調達など、着実な成果につながっています。
MaRS Discovery Districtのグレース・リー・レイノルズ最高経営責任者(CEO)は、「Mobility Unlimited Hubは、大胆なアイデアやテクノロジーを支援することで、生活を変え、それらを必要とする人々に届けられることを証明しました」と述べています。
障がい者が必要としている革新的なパーソナルモビリティソリューションの実現をさらに加速させるため、第2期の募集を開始しました。第1期で活動してきた企業に、今回新たに選定する10社を加えることにより、この取り組みを広げていきます。
<プログラムの募集について>
障がい者に向けたパーソナルモビリティの技術やソリューションを持つイノベーター、起業家の方々の参加を募集します。プログラムの詳細については、Mobility Unlimited Hubのホームページ
( https://www.marsdd.com/service/mobility-unlimited-hub/ )をご参照ください。
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。 TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。

TMFは、幅広いプロジェクトを通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協議を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
参考資料