トヨタ・モビリティ基金、「もっといいモビリティ社会」の実現に向けたアイデアコンテスト「Mobility for ALL」部門で2024年度に活動する10チームを採択
2024.05.24
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、アイデアやソリューションの社会実装を目指すアイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」の「Mobility for ALL~ 移動の可能性を、すべての人に。」部門において、本年2月に2024年度の新たなアイデアを公募し、この度10チームを採択しました。
コンテストWebサイト https://mobility-contest.jp/department1-2024/
2022年より開始した本コンテストは、モータースポーツに焦点を当て、障がいの有無にかかわらず誰もがモータースポーツ観戦や会場までの道のりを快適に楽しめるようなアイデアやソリューションの公募を行い、当事者の視点や、提案の革新性等の観点、外部有識者などの意見も踏まえて10チームを採択しました。採択された10チームには活動支援金(一件あたり 最大2,000万円)を授与し、2023年度のファイナリスト7チームと共にアイデアの社会実装に向けた活動を促進します。
本年度は、11 月16日~17日に富士スピードウェイで行われるスーパー耐久レース等で実証実験を行い、実証を通して各チームが競い合い、助け合うコミュニティの一層の拡大を目指すと共に、チームのみならず、障がいの有る方や外部有識者をはじめ、より多くの方に参加いただき、共に取り組む企画を実施します。
採択チーム | 取り組み内容 |
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Eyesynth, S.L. (スペイン) | 周辺の対象物の情報を音でフィードバックする視覚障がいのある方向けスマートグラスの実証 |
veernca 合同会社 | 音を瞬間的に撮るカメラとその音を共有するアプリで視覚障がいのある方もない方も同じように、音による感動を分かち合える体験の提供 |
特定非営利活動法人ウィーログ | 車いす利用者向けの施設バリアフリーマップ及び、車いすをスキャンしてトイレ利用の事前シミュレーションができるアプリの開発 |
WeWalk Limited (イギリス) | 視覚障がいのある方向け上半身の障害物検知と音声ガイド機能付き白杖による移動支援 |
株式会社 コボリン | 車いす利用者が自身の操作で姿勢を自由に変化できる車いすユニット「ハイネル」の開発 |
株式会社 toraru | 移動が難しい方へ疑似的な移動・レース観戦等を可能にする分身サービス「GENCHI」の体験創出 |
Dotlumen SRL (ルーマニア) | 空間ナビゲーションAIを利用し、視覚障がいのある方が盲導犬に引っ張られている感覚で歩くことができるゴーグル型デバイスの実証 |
Hable One BV (オランダ) | 視覚障がいのある方の直感的なスマートフォン・タブレット操作を可能にする外付けキーボードの実証 |
PLAYWORKS株式会社 | 点字ブロックの代替となる視覚障がいのある方向け歩行誘導「ココテープ」の使用モデルケースづくりと屋外版の開発 |
合同会社 道設計 | 手動車いすを楽に押すための駆動アシスト電動装置「押シスト!」の開発 |
ご参考:2023年コンテスト概要(https://mobility-contest.jp/department1-2023/)
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行っています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。
TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
- 今回の取り組みに関連する SDGs の目標:
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参考資料