トヨタ・モビリティ基金、インド・首都デリーでの地下鉄へのアクセス向上を目指すアイデアコンテスト(STAMP)の優秀提案チームを選定
2023.03.13
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下、「TMF」)とWRI※1は、デリーの運輸局とデリー メトロ レール コーポレーション (DMRC) と協力して、首都デリーにおける地下鉄駅へのマルチモーダルによるアクセス向上プロジェクト (通称:STAMP- Station Access and Mobility Program) のコンテストの優秀提案チーム4 社(MetroRide、OpenMove、Tummoc、Whide)を発表しました。
STAMPデリーでは合計 59 の応募者中から選ばれたこの4社に、実証実験のため、合計100,000 米ドルを超える助成金が支給され、ラストマイル接続とサービスとしてのモビリティ (MaaS)
におけるソリューションを展開していきます。実証実験・デモンストレーションは、2023 年 3月より順次開始される予定です。
※1 WRI ワールド・リソース・インスティチュート-World Resources Institute。ワシントンD.C.に本拠地を置き、地球環境や都市交通の課題に取り組む非営利団体。
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MaaS | OpenMove (イタリア) |
地下鉄、バスなど公共交通機関を統合するアプリケーションの開発。電動リキシャもアプリに追加予定。 | https://www.openmove.com/ |
Tummoc (インド) |
チケット発券も含むマルチモーダルな交通ルート提案。 電動車/その他のファースト・ラストマイル接続のアプリ開発、デジタルでの支払い提案。 |
https://tummoc.com/ | |
ラストマイル接続 | MetroRide (インド) |
デリー地下鉄駅におけるラストマイルの電動リキシャ、電動二輪車の接続を提案。 | https://metroride.in/ |
Whide (インド) |
デリーにおけるオンデマンドのタクシー・リキシャの手数料無料予約システムの開発。 | https://www.whide.com |
デリーにおける4社の実証実験を通じて、より迅速な情報提供、移動計画や運賃の支払い統合を可能にする単一のプラットフォームの実現や、より利便性の良い乗り物の接続が必要な地域で、より効率的なラストマイルサービスの構築を目指しています。
(写真:STAMPデリープロジェクトの優秀提案チーム(MetroRide, OpenMove, Tummoc, Whide))
【STAMPプロジェクトとデリー市でのチャレンジ概要】
TMFはWRIと共に、地下鉄駅へのマルチモーダルによるアクセス向上プロジェクト(通称:STAMP;Station Access and Mobility
Program)を2016年に開始しました。すでに6都市(ベンガルール、ハイデラバード、
コチ、ムンバイ、プネ、ナグプール)にて実証実験を終え、デリー市はこれまでに得た学びと経験を活かしたSTAMP
プロジェクトの最終都市となります。
プロジェクトの目的は、「ファーストマイル」、「ラストマイル」と呼ばれる「自宅と駅」、「駅と目的地」間のアクセス向上を図ることで公共交通機関およびマルチモーダルモビリティ体系を提案し、データ主導による効率的な公共交通サービスの利用促進を通じて交通渋滞の緩和,CO2削減にも寄与することなどを目指すことにあります。
STAMP プロジェクト公式webサイト(英語のみ): https://wricitiesindia.org/STAMP/
【トヨタ・モビリティ基金について】
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、 2014
年 8 月、TMF を設立しました。
TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェ クトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。
今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定める SDGs (持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の
実現に向けて貢献していきたいと考えています。
- 今回の取り組みに関連する SDGs の目標:
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参考資料