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トヨタ・モビリティ基金、アイデアコンテストの「Mobility for ALL」部門の一次選考通過チームが岡山国際サーキットにて実証実験を実施(10/15-16)

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation 以下「TMF」)は、「もっといいモビリティ社会」の実現に向け、本年6月より、様々な想いやノウハウを持った人々とともに、アイデアやソリューションの社会実装を目指すアイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」を実施しています。本コンテストは3部門*で構成されており、そのうちの一部門である「Mobility for ALL ~ 移動の可能性を全ての人に」部門では、モータースポーツに焦点を当て、障がいの有無などにかかわらず誰もがモータースポーツ観戦を楽しめることができるアイデア公募を行いました。この度、一次選考を通過した17チームが、10月15日~16日に岡山国際サーキットで行われるスーパー耐久レースの会場などにおいてアイデアの社会実装に向けて実証実験を行います。

*その他2部門「Fun&Safety ~安全かつ最高に楽しい体験を」
「Good Life on Earth ~すべての生命が共存できる地球のために」

コンテストWebサイト

コンテストWebサイト https://mobility-contest.jp/

これまで本コンテストの「Mobility for ALL ~ 移動の可能性を全ての人に」部門では、サーキット場内、及び、サーキット場までの移動課題を解決するアイデアや、障がいの有無などにかかわらず誰もがモータースポーツを楽しむことができるアイデア創出のきっかけとなるよう、視覚、聴覚、身体に障がいのある方のサーキット会場での感想などをまとめた動画(https://youtu.be/BnZfkrw5DWY) を本年6月に公開し、公募を開始しました。なお、本部門には国内外からの100件を超える応募があり、当事者の視点や、提案の革新性等の観点から、外部有識者などの意見も踏まえて17チームを採択。8月に実証実験に向けた活動支援金(一件あたり最大1,500万円)を授与しています。17チームは、アイデアの社会実装に向けて活動を促進し、10月15日~16日に岡山国際サーキットはじめ岡山トヨタ PLATPORTなどにおいて実証実験を行います。

1. 岡山国際サーキット(岡山県美作市滝宮1210) イベント広場/スタンド席にて実証

採択チーム 実証内容
株式会社Ashirase 視覚障がいの方の靴に装着し、振動で誘導するナビゲーションシステム「あしらせ」
株式会社アーキネット 燃焼式トイレや水循環システムなどを導入したオフグリッド型トレーラーハウスを転用したバリアフリー・トイレ
株式会社ePARA 障がいのある方がeスポーツを通じてコミュニティを形成し、レーサーになる挑戦を共有・応援しあう体験
エヴィクサー株式会社 音響通信技術を活用した、光と同期して音が見える「光るTシャツ」
合同会社AUTOCARE メタバースを活用し、会場に潜むハンディを訪問前に探し出すことができるデバイス
岡山放送株式会社 情報のバリアフリー化に向けたモータースポーツの手話放送
株式会社Cone・Xi、
一般社団法人ソーシャルアクション機構
看護師不足の解消に向けた訪問看護師の移動支援の仕組みを活用した、障がいのある方の岡山国際サーキットへの無償移動支援サービス
株式会社コンピュータサイエンス研究所 視覚障がいの方の歩行支援アプリ「Eye Navi」
株式会社電通 走行データと中継映像からレースの実況音声をAIでリアルタイム生成し、視覚障がいのある方がレースを耳で楽しむ音声観戦体験
株式会社日本数理研究所 人工自我により感情を持ったレーシングカーと人とがコミュニケーションする体験
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 聴覚障がいの方などに、エンジン音を振動と光に変換して届けるデバイス
Field of Vision Technologies Ltd(アイルランド) 視覚障がいのある方がレースの状況を触覚で感じ取れる没入型観戦体験デバイス
Music:Not Impossible Inc. (アメリカ) 聴覚に関係なく誰もが一緒にモータースポーツの音や興奮を楽しめるデバイス
LOOVIC株式会社 視空間認知障がいの方が五感を用いて移動が可能となるデバイス「LOOVIC」

2. 岡山トヨタ PLATPORT(岡山県津山市押入786-3)にて実証

株式会社シアン 等身大VRとドローンを活用した遠隔でのレース観戦
テクノツール株式会社 肢体障がいの方などがレーシングシミュレーターを楽しむための入力装置

3. 福岡市立こども病院にて実証

トヨタ自動車九州株式会社 リモート工場見学の仕組みを活用した、長期療養中の子供たちによる遠隔でのレース観戦

当日は、障がいのある方にもご参加いただき、嬉しさや効果について検証を行います。また各種運営は、岡山NPOセンター、地域の学生の方などにご協力いただきます。

今回の実証実験後、11月に最終選考会の実施を予定しており、社会的インパクト、持続可能性の観点などから選考を行い、採択された案件には社会実装に向けて取り組むための更なる支援金(総額 約1億円)を授与します。

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行っています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)を設立しました。
TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

参考資料

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