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トヨタ・モビリティ基金、インド・ムンバイ市にて 地下鉄の利便性向上に関するアイデアコンテストを実施

一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation。以下「TMF」)は、2016年12月からインドにおいて、交通渋滞の緩和を目指し、鉄道、車、バイク等の多様な交通手段が共存するモビリティモデルの構築に取り組んでいます。その活動の一環として、インド西部のマハーラーシュトラ州の州都であるムンバイ市にて、地下鉄の利便性向上に関するアイデアコンテスト「Mumbai STAMP(Station Access and Mobility Program)」を実施します。

本コンテストは、ムンバイ都市圏開発公社(以下「MMRDA」)を始め、ムンバイ交通警察やマハーラーシュトラ州イノベーション協会といった複数の政府機関による協力のもと実施し、2019年7月から応募を受け付け、10月に最優秀ソリューションを選出します。

インド最大の都市であるムンバイ市では、MMRDAが、全長300kmに及ぶムンバイ地下鉄網の建設を進めています。なかでも、郊外の住宅地から都市部のビジネスセンターへ向かう通勤者が利用する路線の乗客数は、1日800万人に上ると予測されています。
そのため、ラストワンマイルと呼ばれる「駅-目的地」間の交通手段の整備や、混雑の緩和といったサービス改善が求められています。

本コンテストの目的は、より利用しやすく快適なムンバイの地下鉄の実現に向けて、地下鉄/郊外の鉄道網間の接続性、駅構内や駅に向かう人々の流れの管理方法等のテーマに関する課題を、新しい技術やデータ活用等により解決することであり、起業家、IT企業、市民団体、学生等から多様なアイデアを募集し、実現可能性、効果、持続可能性等の観点から評価します。
選出された最優秀ソリューションは、ムンバイ市から支援を受け、11月から実証実験を行うほか、TMFの助成事業としての検討を行います。

<主な取り組み>

  • 地下鉄の利便性に関する調査を行い、問題、真因を特定し、Webにて公開
  • アイデアコンテストの実施、提案の受付
  • コンテスト参加者に対し、専門家から助言を提供
  • ソリューションの試行、効果の検証、結果の共有

コンテストの詳細は公式サイトを参照(英語のみ)「Mumbai STAMPプロジェクト」公式サイト https://wricitieshub.org/STAMP/

インドにおいて、TMFは、カルナタカ州ベンガルールにて交通渋滞の緩和を目的に建設が進む地下鉄の、利用者の増加に向けたプロジェクトを、2016年12月から実施しました。その後、有効性が認められたソリューションの本格導入に向けて、規模拡大した実証実験を行っています。そしてベンガルールで得たこれまでの学びを活かし、他の都市でも、地元政府、起業家、IT企業、市民といった様々な立場を代表する方々と連携し、革新的なソリューションの創出を目指し、合計6都市でのプロジェクトの展開を決定し、2018年6月に1都市目としてハイデラバード、その後、2019年1月に2都市目としてコチ市、3都市目としてムンバイでの取り組みを開始しました。

TMFは、2014年8月の設立以来、豊かなモビリティ社会の実現とモビリティ格差の解消に貢献することを目的に、タイやベトナム、インド、ブラジルでの交通手段の多様化や、日本の中山間地域における移動の不自由を解消するプロジェクトへの助成のほか、障害者向けの補装具開発を支援するアイデアコンテストの実施、水素研究の助成、人工知能による交通流最適化の共同研究など、世界のモビリティ分野における課題に取り組んでいます。
今後も、トヨタの技術・安全・環境に関する専門知識を活用しながら、大学や政府、NPOや調査研究機関等と連携し、都市部の交通課題の解消、パーソナル・モビリティ活用の拡大、次世代モビリティ開発に資する研究などの取り組みをすすめていきます。

参考資料

今回の取り組みに関連する SDGs の目標:
  • 3 全ての人に健康と福祉を
  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
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