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トヨタ・モビリティ基金、新たに東京都江東区、兵庫県豊岡病院にPCR 検査車両を無償貸与 全国 4 か所での実証実験を通じ、車両や機器の改良を目指す

新型コロナウイルスの蔓延が続く中、適切な治療や感染拡大防止の観点から、安心・安全なPCR 検査をタイムリーに実施することが求められています。そこで、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation。以下「TMF」)は、その一方策として、PCR 検査車両※を使った実証実験を開始し、10 月の北海道、富山県南砺市に続き、12月14日に東京都江東区、12月17日には兵庫県公立豊岡病院組合立豊岡病院へ車両を引渡し、予定していた 4 台すべての貸与を完了しました。

この取り組みは、コロナ禍の社会において役立つ移動サービスの検討をする中で、自治体、保健所や病院からの「移動可能な車両における安全な環境下での検体採取のニーズが高い」とのご意見を踏まえ、各地域のトヨタレンタリース、トヨタ販売店の協力を得て準備した車両を1年間無償で活用いただき、各種情報収集や車両、機器の改良を目指すものです。

何れの車両も、車外と車内を隔てる車体後部の隔壁を通じ検体を採取する構造であり、PCR 検査実施時は、車内の気圧を高く保つことで外気を入りにくくし、車内の医療従事者の感染予防を図ります。
また、江東区への貸与車両については、江東区保健所からのご提案を踏まえ、感染者の搬送にも対応できるよう、感染者が座る車両後部空間の気圧を調整できるファンを装備しました。これにより、搬送時には、運転席のある車両前部空間より気圧を低くする ことが可能になり、ドライバーの感染リスクの低減を図っています。

今後も、トヨタ自動車やトヨタ販売店と共に、各地の感染状況や、車両の活用状況、利用者からのご要望やフィードバックを踏まえ、現場のニーズに合った改良を行い、より使い勝手の良い車両やサービスの実現に向けて役立てて行きます。

検体採取者感染防止 ・医療従事者が隔壁越しに検体を採取
・車内の気圧を車外より高く保つことで外気の流入防止
検体輸送 ・検体を一定の温度に保つ冷蔵容器を装備
感染者搬送
(江東区のみ)
・感染者搬送中、感染者が乗る車両後部座席部分の気圧を、車外および運転席より低く保つことで運転手の感染防止

※PCR 検査車両
・仕様企画:豊田合成株式会社
・車両改造:株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントPCR 検査車両を南砺市・南砺市民病院へ引き渡し

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014 年 8 月、一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)を設立しました。
TMF は、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。

今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定める SDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

参考資料

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