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トヨタ・モビリティ基金、インド・首都デリーにて地下鉄駅への アクセス向上プロジェクトを実施

一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金※1はWRI※2と共に、地下鉄駅へのマルチモーダルによるアクセス向上プロジェクト
(通称:STAMP)を2022年9月1日より、インドの首都デリー市にて実施します。
※1 トヨタ・モビリティ基金:Toyota Mobility Foundation。以下「TMF」
※2 WRI ワールド・リソース・インスティチュート:World Resources Institute。ワシントンD.C.に本拠地を置き、地球環境や都市交通の課題に取り組む非営利団体。

STAMP(Station Access and Mobility Program)プロジェクトの目的は、「ファーストマイル」、「ラストマイル」と呼ばれる「自宅と駅」、「駅と目的地」間のアクセス向上を図ることで公共交通機関およびマルチモーダルモビリティ体系を提案し、データ主導による効率的な公共交通サービスの利用促進を通じて交通渋滞の緩和,CO2削減にも寄与することなどを目指すことにあります。2016年に開始され、すでに6都市(ベンガルール、ハイデラバード、コチ、ムンバイ、プネ、ナグプール)にて実証実験を終え、デリー市はこれまでに得た学びと経験を活かしたSTAMPプロジェクトの最終都市となります。

デリー市の地下鉄網は、300km超に及ぶインド国内でも最も確立された大量輸送ネットワークであり、郊外の地下鉄・鉄道網の接続性の見本となる存在です。デリー市は発券からラストマイル計画まで、より多くの乗客の利用、サービスの向上・統合を目指し、運営の効率を高めるというビジョンがあり、STAMPの目的とも合致しています。

〈STAMP デリープロジェクトにおける3 つの重点分野〉

  • 地下鉄利用者が、単一のインターフェースでさまざまな交通モードにわたる公共交通機関の利用を計画できるようにするサービスとしてのモビリティ プラットフォームを構築。
    また、利用者が移動中に交通手段を変更するたびに新しいチケットを支払う手間を軽減できる、シームレスな発券システムの提供を目指す。
  • シェアードモビリティ、自動車、電動リキシャ※3、エコキャブ※4などの既存のラストマイル サービスを活用して、より効率的なオンデマンド サービスを利用者に提供する。
    サービスが行き届いていない地域や需要の高い時間帯にドライバーへ重要な情報を提供し、利用者により良いラストマイルサービスを提供できるようにする。
  • ラストマイルオペレーターと提携して、特に電動リキシャや公共交通機関へのアクセスが制限されている地域でのラストマイルの接続を革新的な形で改善することを目指す。
    ※3 電動リキシャ: 電動三輪の「リキシャ」(人力車を語源とし、Rickshawと呼ばれている)」。インドで人々の日常の足として通勤や通学、買い物などの短・中距離移動で活用されており庶民のラストワンマイルの手段としての役割を担っている。
    ※4 エコキャブ: 人力の三輪車タクシー
インドの地下鉄利用者の様子

インドの地下鉄利用者の様子(写真提供: ©shutterstock)

STAMP プロジェクト公式webサイト(英語のみ): https://wricitiesindia.org/STAMP/

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行っています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)を設立しました。

TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

参考資料

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