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トヨタ・モビリティ基金、インドのベンガルール市の 地下鉄駅へのアクセス向上に関するプロジェクトを ワールド・リソース・インスティチュートと開始

 一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation。以下「TMF」)は、ワシントンD.C.に本拠地を置き、地球環境や都市交通の課題に取り組む非営利団体ワールド・リソース・インスティチュート(World Resources Institute。以下「WRI」)とインド・カルナタカ州ベンガルール市(旧バンガロール市)において地下鉄駅へのアクセス向上に関するプロジェクトを開始した。

 IT企業集積地として発展し人口約1,200万人を有するベンガルール市では、急速な経済成長に伴い自動車交通量が急増し、慢性的な交通渋滞が発生している。その対策の一つとして、地元政府による地下鉄網の整備が進められており、地下鉄利用者数の拡大が渋滞解消に向けた重要な課題となっている。

 そのため、TMFとWRIは、本プロジェクトを通じ、州政府、市政府、地下鉄およびバス公共交通当局、地元のIT企業といった様々な関係者と協力し、ベンガルール市民による地下鉄利用促進を図るとともに、市民にとってより快適で安全なモビリティモデル構築に向けた活動を行う。

 本プロジェクトでは、「ファーストマイル」、「ラストマイル」と呼ばれる「自宅と駅」、「駅と目的地」間のアクセスに焦点を当て、地下鉄利用の阻害要因となっている背景、真因を特定するための調査を行う。その結果をもとに、IT技術者等を対象に、地下鉄駅へのアクセス向上をテーマとしたアイディアコンテストを実施し、選出した有望なソリューションを現場にて試行の上、その効果を検証する。
 更に、本プロジェクトの結果を総合的に評価した上で、インドにおける今後のプロジェクトについて方針を定める予定である。

 TMFの早川茂事務局長(兼 トヨタ自動車(株) 取締役・専務役員)は、「本プロジェクトは、地元のベンガルール市政府、NPO、IT企業など様々なパートナーと協力しながら進めていく。本プロジェクトを通し、ベンガルールを含む新興国の都市において、鉄道、地下鉄、自動車等、多様な交通手段が共存する最適なモビリティモデルを探求し、より良いモビリティ社会の実現に貢献していきたい。」と述べた。

 トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM、トヨタ現地法人)副会長のシェーカー・ヴィシュワナサン氏は、「TMFとWRIによる本プロジェクトを歓迎する。 本プロジェクトによって、ベンガルール市のモビリティアクセスが向上し、市民生活の改善につながることを期待している。TKMはこれまでもインド全域で交通安全を促進する活動を行ってきた。その経験をTMFやWRIと共有し、加えて、本プロジェクトに必要なサポートを提供していく。」と述べた。

 WRIインドのインテグレーテッド・トランスポート・ディレクターであるアミット・バット氏は次のように述べた。「鉄道網といった大量輸送手段へのアクセスに関する課題は、インドの他の多くの都市でも発生している。我々の取り組みによって、テクノロジーを活用した、環境負荷が低く安全でシームレスな地下鉄駅へのアクセスが実現することで、より多くの市民が地下鉄を利用するようになることを目指している。」

 WRIは、ブラジル、中国、ヨーロッパ、インド、インドネシア、メキシコ、米国に拠点を持ち、50カ国以上で活動している世界的な研究機関である。450人以上の専門家等が、様々な組織や団体と協力し、地球環境保護に関する各種取り組みを推進している。
 WRIインドは、政府、企業、市民、非政府組織等と協力し、インドにおける緊急かつ重要な4つの課題である急速な都市化、エネルギー需要の拡大、気候変動への対応、大規模な天然資源汚染の解決に向けて活動している。

 

 

 

 

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