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トヨタ・モビリティ基金、北海道、富山県南砺市でPCR 検査車両の無償貸与を通じた実証実験を開始

新型コロナウイルスの蔓延が続く中、感染拡大防止と社会経済活動の両立に向けた取り組みが益々重要になっています。一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation。以下「TMF」)は、北海道庁、富山県南砺市役所をパートナーに、PCR 検査車両を各一台、一年間無償貸与し、実際の医療現場での利用を通じて、車両や機器の改善を目指す実証実験を10月より開始しました。

北海道では、クラスター感染が疑われる事態が発生した場合、多くの被験者を PCR 検査センターへ長距離移送することで二次感染を発生させる懸念があることから、車両が患者の居る地域へ移動するケースを想定し、9 月 18 日に北海道庁へ車両を引き渡ししました。

また、南砺市では、地域に密着した医療や地域包括ケアを行う南砺市民病院が、コロナ感染予防対策のため、慢性疾患で通院する高齢者への電話診療での投薬、発熱外来用コンテナの設置など新たな試みを行っており、その一環で、PCR 検査車両の活用を予定しています。10 月 26 日に車両引き渡し式を行い、南砺市・田中幹夫市長は、「PCR 検査車両を活用して迅速に検査が可能になることにより市民の不安を軽減したい。車両を活用した感染症対策のモデルづくりにも貢献していきたい」と語りました。

双方の事業において、車両のメンテナンスを担当するトヨタレンタリース札幌と富山トヨペットと共に、車両や機器の使い勝手や改善点に関する現地現物での確認や医療機関からのフィードバックを活用して、医療現場にて役立つモビリティの提供に繋げていきます。

感染の防止 ・医療従事者が隔壁越しに検体を採取
・車内の気圧を車外より高く保つことでウイルスの吸入を防止
検体の移送 ・検体の移送
Handing over the PCR testing vehicle to Nanto City and the Nanto Municipal Hospital

PCR 検査車両を南砺市・南砺市民病院へ引き渡し
(右から、南砺市民病院・清水院長、南砺市・田中市長、TMF・青山事務局長、富山トヨペット・品川社長)

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014 年 8 月、一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)を設立しました。
TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。

今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

参考資料

今回の取り組みに関連する SDGs の目標:
  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
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