クアラルンプールにおいて、データを活用した革新的で持続可能な都市モビリティの実現を目指すアイデアコンテスト
クアラルンプールにおいて、データを活用した革新的で持続可能な都市モビリティの実現を目指すアイデアコンテスト
渋滞対策
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クアラルンプールにおいて、データを活用した革新的で持続可能な都市モビリティの実現を目指すアイデアコンテスト

開発から実装まで取り組むイノベーターを選定

クアラルンプールを含むアジア主要都市では人口増加と都市化が加速しており、交通インフラ整備が追い付かず、深刻な交通渋滞が発生するなど、市民生活に大きな影響が生じています。

アジア大都市人口

そこでトヨタ・モビリティ基金(TMF)は、2020年2月、多様なデジタルデータを活用し、将来のモビリティや、より効率的で持続可能な都市計画の実現につながる、革新的なアイデアを世界中より募集し、開発や実証に最大で150万ドルを支援するコンテスト「City Architecture for Tomorrow Challenge(CATCH)」をマレーシアの首都クアラルンプールで実施しました。

97チームの応募の中から2チームの提案を選定

「クアラルンプール市民の生活の質の向上に貢献する」という本コンテストの目的と「すべての人に移動の自由を」というTMFの想いを踏まえた応募が、世界20ヵ国の97チームから集まりました。さまざまな分野の専門家で構成される審査員チームが「創造性」「実現可能性」「持続可能性」などの基準に基づき、すべての提案を評価。2020年8月に開発段階まで支援する16チームのセミファイナリストを選定しました。2021年1月に決定したファイナリスト6チームは開発機器を活用した実証を行うとともに、専門家によるメンタリングなど起業支援を受けました。最終的に、2021年7月にNumia社(米国)、KERB社(豪州)の2チームが優秀提案に選定されました。

Numina社の提案は、センサーやプライバシー保護技術を使い、路上や公共の場での人や物の動きを分析・予測して交通インフラの整備に活用するというもの。限られた時間や予算などのリソースをより効率的に活用して都市整備を進めることができます。

アジア大都市人口

一方KERB社は、企業や官公庁の駐車場の使用状況を把握し、スマホアプリで予約から料金支払いまでできるシステムを提案。空きスペースの活用を促進する効果が期待できます。

アジア大都市人口

引き続き実装に向けた取り組みを支援

優秀提案に選定されたNumina社とKERB社には、開発支援金としてそれぞれ25万ドルがTMFより授与され、交通データに関する政府系公社の専門家と連携しながら市内で実証実験を進め、提案内容の実装まで取り組みました。TMFの支援完了後もクアラルンプール市と両社で更なる実装の拡大の議論が進んでいます。
TMFは今回のコンテストで得た官民パートナーシップやイノベーター支援などの知見や経験を、他の国・地域でのモビリティ課題の解消に活用していきます。

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