トヨタ・モビリティ基金、「Mobility for ALL」スポーツ観戦テーマで5チームを採択、
TOYOTA ARENA TOKYOでのアルバルク東京の試合にて実証実験を実施
2025.10.24
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(理事長:豊田章男、Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、障がいの有無にかかわらず、行きたい場所へ、挑みたい未来へ、誰もが自分らしく踏み出せる社会を目指すプロジェクト「Mobility for ALL」において、スポーツ観戦や試合会場で様々な体験を楽しむためのアイデアを公募し、5チームを採択しました。採択されたチームは、2025年10月3日に開業した「TOYOTA ARENA TOKYO(東京都江東区)」にて、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」の試合で、障がいのある方々とともに実証実験を行います。
「スポーツ観戦」テーマでは、喜んだり感動したり、ときには泣いたり、障がいの有無にかかわらず誰もが同じ瞬間をともに感じ、楽しめる未来を実現するためのアイデアを公募し、当事者の視点や提案の革新性等の観点、外部有識者などの意見も踏まえて、5チームを採択しました。採択チームには、活動支援金(最大1,000万円)や実証実験の機会、当事者の方との接点などを提供し※、アイデアの実現に向けて取り組みを促進していきます。
※一部の採択チームは、実証実験の機会のみ提供
これらのチームは、障がいのある方へのヒアリングやアイデアの具現化に向けて試行錯誤を繰り返し、2025年11月15日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催されるアルバルク東京の試合にて実証実験を行います。試合観戦の中でプロダクトを実際に使っていただき、得られたフィードバックをもとにアイデアのさらなるブラッシュアップを進めます。
また、障がいのある方もない方も障がいについて知る・学ぶ場として、アリーナ内でのブース展示や、TOYOTA ARENA TOKYOの敷地内にてトヨタモビリティ東京株式会社が運営する「ARENA Miraie」で採択チームが取り組んでいるプロダクトの体験型展示を行うなど、様々な企画を検討しています。
「可能性にかけていこう」というコンセプトのもと、様々な可能性が集積し、その可能性が解き放たれる場所を目指すTOYOTA ARENA TOKYOで行うこの取り組みをきっかけにして、新たな可能性を広げていきます。
<「スポーツ観戦」テーマ 採択チーム・取り組み内容 >
- 株式会社 Playbox
視覚に障がいのある方が、選手やボールの動き、試合状況を把握できるよう、AIを活用して試合映像をリアルタイムでデータ化し、生成した音声で伝える手法の開発 - 株式会社 方角
耳のきこえに関係なく、誰もが試合をともに楽しめるように、歓声や拍手など会場内の盛り上がりや試合状況を視覚化することの価値検証 - エヴィクサー 株式会社
会場の音響に連動してスマホ画面が光る非日常的な観戦体験によって、障がいの有無に関係なく、会場全体の一体感を感じられるかの検証 - 株式会社 電通
AIを使い、試合映像からリアルタイムで視覚に障がいのある方に合わせたスポーツ実況を生成し、スポーツを"聴く"という新しい観戦体験を提供 - Touch2See (フランス)
視覚に障がいのある方が試合の臨場感を感じることができるよう、ボールの動きを把握するための触覚タブレットと、試合状況の音声解説を組み合わせた技術の検証
< 実施概要 >
日 時: 2025年11月15日(土) 15:05 試合開始
場 所: TOYOTA ARENA TOKYO、ARENA Miraie (東京都江東区)
内 容: ①実証実験
・アルバルク東京の試合観戦時に、観客席において採択チームが実証実験を実施
②展示・体験
・「Mobility for ALL」 プロジェクトの紹介
・スポーツ観戦をよりワクワク・エキサイティングな体験にするアイデアの展示
・視覚に障がいのある方の日常を豊かにするアイデアの体験型展示(予定)
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。 TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。
TMFは、幅広いプロジェクトを通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協議を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
参考資料




