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トヨタ・モビリティ基金、ブラジル・フォルタレザ市で移動に制約のある「交通弱者」を支援するために持続可能で公平なモビリティ・ソリューションの実現を目指したアイディアコンテストを開始

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(理事長:豊田章男、Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、ブラジルのフォルタレザ市で、周辺部に住む「交通弱者」が手頃な価格で利用できる、財政的・環境的に持続可能な交通手段開発の支援を目指したコンテストを*1Citinova、*2Labifor、*3WRIブラジルと共同で開始しました。

このプロジェクトを通じて、安全を最優先とし、移動時間やコストを削減した利用しやすい交通手段を開発することで、周辺部に住む「交通弱者」である貧困層が、就労や就学などの機会を得られやすくなることによって、貧困の連鎖・格差が解消されることが期待されます。

*1 citinova- The Science, Technology and Innovation Foundation of Fortaleza (CITINOVA)、フォルタレザ科学技術革新財団。
*2 Labifor-フォルタレザに拠点を置くイノベーション専門の研究所。
*3 WRIブラジル-World Resource Institute Brasil。ワシントンD.C.に本拠地を置き、地球環境や都市交通の課題に取り組む非営利団体。

フォルタレザ市は、人口400万人のブラジル北東部セアラ州の州都。同市の公共交通機関は、低所得者層にとって経済的負担や利便性の確保の観点からも重要な役害を担っていますが、近年、コロナ禍やライドシェア等の交通手段の拡大を背景に需要が減少し、格差の拡大、機会不均衡が顕在化。また個人所有の車両、バイクの利用の増加により、交通事故、渋滞、環境問題等も増加傾向にあります。
このため、バス以外のさまざまな交通手段を統合し、自転車利用やその他の代替移動手段の選択肢を増やすことが検討されています。

こうした状況を踏まえ、同コンテストは、市の周辺部(グランデ・シケイラ地区)を対象に、市中央部へのアクセスの改善、交通事故率の低減に向けた施策を提案するイノベーターを下記概要にて募集します。

【募集概要】
• 期間 2025年6月30日~7月27日
 *2025年8月上旬 イノベーター最終決定・発表
• 助成総額 250,000米ドル

その他詳細についてはホームページ(http://mobilidadecidada.org ポルトガル語のみ)をご参照ください。なお、応募資格・要件についてはブラジル国内での法人登記が必要などの制約があります。

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。
TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。

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TMFは、幅広いプロジェクトを通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協議を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

参考資料

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