トヨタ・モビリティ基金、「もっといいモビリティ社会」の実現に向けたアイデアコンテスト「Mobility for ALL」部門で2023年度に活動する12チームを採択
2023.06.07
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、アイデアやソリューションの社会実装を目指すアイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」の「Mobility for ALL~ 移動の可能性を全ての人に」部門において、本年3月2023年度の新たなアイデアを公募し、12チームを採択しました。
2022年より開始した本コンテスト「Mobility for ALL ~ 移動の可能性を全ての人に」部門では、サーキット場内、及び、サーキット場までの移動課題を解決するアイデアや、障がいの有無などにかかわらず誰もがモータースポーツを楽しむことができるアイデアの公募を行い、当事者の視点や、提案の革新性等の観点、外部有識者などの意見も踏まえて12チームを採択しました。その一次選考を通過した12チームには活動支援金(一件あたり最大2,000万円)を授与し、アイデアの社会実装に向けた活動を促進してまいります。
なお、本年度採択された12チームは2022年度のファイナリスト8チームと共に、9月2日~3日にモビリティリゾートもてぎで行われるスーパー耐久レースで実証実験を行います。
本年度の実証実験では、各チームが競い合い、助け合うコミュニティの一層の拡大を目指すと共に、チームのみならず、障がいの有る方や外部有識者をはじめ、より多くの方に参加いただき、共に取り組めるような企画を計画しております。
株式会社 QD レーザ | レーザー網膜投影により弱視の方がカメラ撮影を通して カーレースを楽しむ体験の創出 |
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株式会社 JDSC | 視覚障がいのある方が SNS 上の関連コンテンツのフィードバックから大きな没入感を得る観戦体験の創出 |
株式会社袖縁 | 困っている人とサポーターをスマートにつなぐアプリを通じて安心して楽しめる環境づくりの実証 |
DOT INC. (韓国) | 情報を触覚グラフィックに変換するディスプレイ Dot Padを用いて、視覚障がいのある方向けに新しい観戦体験の創出 |
トヨタ自動車株式会社 | 遠隔操縦により実際の車を走行させる技術で、障がいのある方にもリアルに運転する体験を提供 |
NuEyes Technologies (米国) | 弱視の方向けのスマートグラスに情報や AR、ナビ機能を 追加し、誰もが一緒に楽しめる観戦体験の創出 |
パナソニック株式会社 事業開発センター |
サーキットという非日常空間において、弱視の方向けのスマートグラスによる自律移動の支援 |
Humonii | 下肢障がいのある方へ身体として車両を乗りこなす新しい感覚の半自動車いす運転の実証 |
株式会社ヘラルボニー | 自閉症スペクトラム症や感覚過敏の子供が休憩できる空間により、イベント参加機会の創出 |
株式会社 mairu tech | 福祉タクシーの予定見える化により、利用者との新たなマッチングシステムの実証 |
モーションリブ株式会社 | 感覚伝送技術「リアルハプティクス®︎」により遠隔の人との握手などリアルな「感触」による新たな体験の創出 |
Lighthouse Tech LLC (スイス) |
ファッション性と障害物検知の機能性を兼ね備えた視覚障がいのある方向けのアイウェアフレームによる移動支援 |
ご参考:2022 年コンテスト概要(https://mobility-contest.jp/department1/)
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行っています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。
TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
- 今回の取り組みに関連する SDGs の目標:
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参考資料