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トヨタ・モビリティ基金、タイの病院で新型コロナウイルス対応を行う医療従事者向けのオンデマンド送迎サービスを終了

世界各地で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症は人命へ深刻な脅威をもたらし、日常生活や社会生活に大きな影響を与えています。一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation以下「TMF」)は、バンコクの病院と連携し、新型コロナウイルス治療に携わる医療従事者向けに空気清浄機や使い捨てシートカバーなどの感染予防策を施した通勤用の送迎サービスを 4 月上旬より開始しました。
タイではこの一カ月以上、新型コロナウイルス国内感染者数ゼロが続いており、事態が収束に向かっていることを受け、病院側とも協議の上、医療従事者の通勤の負荷軽減、感染予防といった所期の目的は達成されたため、当初の予定通り 3 カ月のサービスを終了しました。

このサービスは、利用者が専用アプリを通じて、通退勤時に乗車を希望する時間や場所を指定することで、利用者の利便性と車両の運行効率の双方を考慮した最適ルートによる送迎を行うもので、約 120 人の医療従事者に利用いただきました。サービス期間中の新型コロナウイルスに感染した利用者、ドライバー数はゼロで、利用者からは通勤時間が短縮されたことや衛生的なサービスに対し、専用ウェブサイトやアプリケーションレーティングにて高評価を得ました。

このサービスは、以下を含む多くの組織の支援を受けて実施したものです。

組織名 支援内容
SWAT Mobility オンデマンド通勤サービスアプリの提供
Synergetic Auto Performance ドライバーの手配、車両の消毒を含む日々のオペレーションの運用
Denso (Thailand) 車両用空気清浄機の寄付
Toyota Thonburi 車両の消毒
West Glory 使い捨てシートカバーの提供
Toyota Motor Thailand /Toyota Daihatsu Engineering and Manufacturing サービスの全体計画と運用サポート
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タイにおける本サ-ビスは終了しましたが、フィリピン、インドネシアにおいては、本プロジェクトで導入した仕組みを活用して開始した新型コロナウイルス感染症対策に携わる医療従事者向けのオンデマンド型移動サービスの提供を継続しています。

TMF は、2014 年 8 月の設立以来、豊かなモビリティ社会の実現とモビリティ格差の解消に貢献することを目的に、タイ、ベトナム、インド、ブラジルでの交通手段の多様化や、日本の中山間地域における移動の不自由を解消するプロジェクトへの助成のほか、障害者向けの補装具開発を支援するアイデアコンテストの実施、水素研究の助成、人工知能による交通流最適化の共同研究など、世界のモビリティ分野における課題に取り組んでいます。

参考資料

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